左官の材料は自然の中にあります
日本は古来より、自然と一体になり、森羅万象と言われる様に、木々や川、山などあらゆるものに神が宿るとされてきました。
自然には本当は慈悲などないのですが、そこから少しだけ分けていただいて、生活の中に取り入れてきました。
大自然に助けられてきたのですね〜。
伝統的な左官技術で使われる材料も、まさに自然の中から得られるものなのです。









・土(粘土):壁の主な材料です。日本各地で採取できる「荒木田土」や「聚楽土」など有名なものは色々ありますが、その地域で採取されるものが使われてきました。土の性質や色合いが壁の表情を演出します。
・砂:川や山などで採取できますが、土の伸縮が抑えられ、強度もアップします。
・すさ:食物繊維の事ですね。藁(わら)や麻(あさ)がよく使用されてます。繊維状のものを土に混ぜ合わせる事で、強度をアップします。
・海藻:布海苔などの海藻を煮出すことによって、糊ができるのですが、土壁の表面強度をアップします。
・貝殻:漆喰の原料である消石灰は貝殻を焼いて作られました。牡蠣とか多いようですね。
・木:土壁の下地となる竹小舞は竹を編んで作られます。
自然素材を使った建築物はまさに自然の中で暮らしている感じですね。
現在では安定供給の問題もあり、一般的な建築物では全てが自然素材とはいかないですが、伝統工法では同じ状況に復元する場合もありますので、しっかり自然素材で仕事する技術を受け継いでいきたいですね。
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